ボードゲーム持ち運び用リュック

ボードゲームを持って出かける時に使うリュックを買った。カンケンというリュックサックで有名なスウェーデンのフェールラーベンが軍隊向けに作ったものらしい。よくある直方体のゲームを4つ入れてもまだ少し余裕があるので便利そう。そして、内側はふた付きポケットがいっぱい付いていて、AMIGOの小箱やポーカーチップやメモ帳を入れられる。さらにこのふたが透明なのでどこに何が入っているかすぐにわかる。今までは手持ちバッグだったので、長距離の移動は億劫だったがこれで遠くのゲーム会にも行きやすくなるだろう。交通事故防止になりそうな色使いも北欧っぽくてよい。「フェールラーベン メディカルリュック L」で検索すると出てきますよ。

ホテルにて

 ホテルのロビーに碁盤があったので、友人と詰め碁を検討していると小学生ぐらいの男の子が遠くからこっちを見ているのに気がついた。囲碁に興味があるようで、手を引くお父さんに抵抗してこちらを観察していた。そのお父さんが言った。
「私もこの子も囲碁のルール知らないんです。」
その時、今日の出来事がきっかけになって、あの子が囲碁を始めて、いつか、きっかけはあの時だったとあの子が思い出したらなかなかいいなと思った。そして、もう少し好奇心で近づいてくるのなら教えてあげようと思った。

 ロビーには碁盤が一面しか無かったので、その子とお父さんは隣りの将棋盤で将棋崩しを始めた。僕たちの詰め碁の方はなかなか手が見つからなかった。友人も今日ルールを知ったのに近いので、まぁ仕方が無い。
 頃合いを見計らって、男の子とそのお父さんに声をかけた。友人とその男の子を六路盤で対局させ、ルールを教えた。地の計算まで終えて、男の子は楽しんでいるようだったし、そのお父さんには感謝された。なかなかいい旅行の思い出になった。

スパイリウム

 スチームパンクにぴったりのゲームシステムとアートワーク。

 スパイリウムというエネルギーを生み出す物質が発見された世界で発展を目指すゲーム。プレイヤーは順番に自分の3つのコマを3×3列のカードで構成された場に置いたり自分の手元に戻したりしながらゲームを進める。カードにはスパイリウムを生み出す鉱山やそれを使って勝利点を生み出す工場などの建物、お金やスパイリウムなどをもたらすキャラクターなどが描かれている。

 スパイリウムを獲得する段階からスパイリウムを勝利点に変換する段階へとラウンドを重ねるごとに変化していく中で、勝利点を得るのに必要なカード・資金源になりそうなカードにうまく自分のコマを派遣していくゲームシステムはスチームパンクというゲームのテーマと良く調和している。人気のある建物やキャラクターにコマを派遣して資金を獲得する仕組みは金儲けのために過剰に競争する産業革命を想起させるし、派遣したコマをカードの獲得に使用する場合は手番順を考慮しなければいけない早い者勝ちの仕組みになっていて、こちらもまたスチームパンクにある特許取得競争(Cheapass GamesのU.S. patent No.1など)を連想させる。


 一回目のプレイでは建物やキャラクターカードにどのような能力があるかわからないので手探りのプレイになるが、たぶん二回目のプレイにはカードの価値が分かって、カード取得の早い者勝ちのハラハラ感が増すだろうという印象を持った。写真のようにコマはカードとカードの間に置き、コマの両側のカードを取得できるようになっているため、誰かに先にカードを取られた時のことを考えた保険をかけるようなコマの配置をするかハイリスクハイリターンの配置をするかの選択を迫られる状況もあり非常に緊張感があるゲームだと思った。

アクアリウムの辞典



MIT Pressから出版されているアクアリウムの辞典。
神保町を友達と散策中に発見しました。2つ目の写真はトンボの腹部分の模様について記述されています。魚、虫、水草、飼育機材などの項目があり一冊あると熱帯魚飼育が楽しくなりそうです。

カール・セーガン

G. P. カイパーからは多くのことを学んだが、なかでも、「封筒の裏ででもできるような」簡単な計算の妙技があることを教えてくれたのは彼だった。ある問題について、一つの説明方法を考えついたとしよう。そこで古い封筒を引っ張り出して、基礎物理学の知識を使って近似的な式を立ててみる。その式にもっともらしい数値を代入して、まずまずの結果が得られるかどうかをチェックするのだ。もしも得られた結果が的外れなら、別の説明のしかたを探さなくてはならない。

カール・セーガン著, 青木薫訳: 悪霊にさいなまれる世界〔上〕, 早川書房, (2009).
こういうの大事だって僕も大学で教わった。