カール・セーガン

G. P. カイパーからは多くのことを学んだが、なかでも、「封筒の裏ででもできるような」簡単な計算の妙技があることを教えてくれたのは彼だった。ある問題について、一つの説明方法を考えついたとしよう。そこで古い封筒を引っ張り出して、基礎物理学の知識を使って近似的な式を立ててみる。その式にもっともらしい数値を代入して、まずまずの結果が得られるかどうかをチェックするのだ。もしも得られた結果が的外れなら、別の説明のしかたを探さなくてはならない。

カール・セーガン著, 青木薫訳: 悪霊にさいなまれる世界〔上〕, 早川書房, (2009).
こういうの大事だって僕も大学で教わった。